ハチミツについて

ハチミツはミツバチが花の蜜を採取し、巣の中で保存・熟成された物です。自然界の中で最も甘い蜜と言われます。

花の蜜はそれほど糖度が高くありませんが、ミツバチの巣の中で熟成される事により糖度が上がります。甘味料として使用される事の多いハチミツですが、ビタミンやミネラルを含む事から健康的な食品と注目を集めています。また、砂糖に比べるとカロリーも低くダイエットにおススメです。

採取されたばかりの花の蜜は水分も多く、糖度も40%程度しかありません。ミツバチが巣の中で熟成する事により糖度が80%を超えます。ミツバチの口器を通過する事により、ミツバチに唾液に含まれる酵素が蜜に混入し、蜜の中のスクロースがブドウ糖と果糖に分解されます。
ハチミツはミツバチがたんに集めた花の蜜ではなく、ミツバチによって作り出される蜜なのです。

 

はちみつの分類
はちみつはいくつかの分類に分けられています。

はちみつ
生はちみつや純粋はちみつと呼ばれ、精製や加熱をしていない純粋なはちみつです。ビタミン・ミネラルも含まれ天然の味を楽しめます。

精製はちみつ
はちみつを人工的に脱色・脱香したはちみつです。食品や飲料に使う場合によく使われます。精製された状態なのでせっかくのビタミンやミネラルも除去されてしまいます。

加糖はちみつ
はちみつに人工的に糖液を混ぜたものです。

 

はちみつの自給率

国産のハチミツはせいぜい7%弱です。食品自給率と比べても非常に少ないのが現実です。しかしスーパーに行けば絶対に置いているハチミツ。そのほとんどが輸入に頼っています。一番多いのが中国産で73%占めています。

 

はちみつと流通

国産はちみつはどこで変えるか?最近ではスーパーでも置いているところを見かけます。国産はちみつを一番取り扱っているのは「道の駅」ではないでしょか?

はちみつは採蜜時期により花の種類が異なるので味や色が変わります。ですので一般の流通に乗せるには適していません。同じブランドでも味や色が変わってしまうからです。また、大手スーパーなどチェーン展開している店に置くにはかなりの数が必要となり、大規模の養蜂場でなければ対応できません。

 

はちみつは腐らない。
はちみつは腐りません。糖度が高くバクテリアが繁殖できません。仮にはちみつの中に細菌が入っても糖分が細菌内の水分を吸いだし細菌は繁殖できず死滅します。瓶をちゃんと密閉しておけば腐る事はありません。
また、水分量が少ない事からカビが繁殖しにくい環境なのです。
3000年前のはちみつが発見されましたが、品質が殆ど変化がありませんでした。長期保存に最適な食品なのです。

 

乳児ボツリヌス症
はちみつは1歳以未満の乳幼児には与えてはいけません。その理由ははちみつに含まれるボツリヌス菌により「乳児ボツリヌス症」を引き起こす可能性があるからです。全てのはちみつにボツリヌス菌が含まれている訳ではありませんが、たまに含まれる事があるのです。大人が摂取しても問題はありませんが、腸内環境がが未発達の乳児は腸内でボツリヌス菌が増殖しボツリヌス症を引き起こしやすくなってしまいます。大人が気を付ければ未然に防げる事ですので、乳幼児が居る家庭では充分に気を付けましょう。